2014年8月4日月曜日

サハリン鉄道2014-2:ユジノサハリンスク周辺

他記事一覧:
サハリン鉄道2014-1:稚内ーコルサコフ
サハリン鉄道2014-2:ユジノサハリンスク周辺
サハリン鉄道2014-3:ユジノサハリンスク-ノグリキ寝台列車
サハリン鉄道2014-4:ノグリキ探索編(1)
サハリン鉄道2014-5:ノグリキ探索編(2)

フェリー港のあるコルサコフからユジノサハリンスクまでは30キロくらい離れている。僕達はあらかじめユジノサハリンスクまで運転手付きの車を頼んでおいたが、フェリーの船室で一緒だった人達はユジノサハリンスクまでバスを使うと言っていた。
港が見えるか見えないかの頃から大勢の乗客が出口に荷物を持って並んで待っていたので、随分と気が早いんだなと思っていた。しかし船が着いた後で分かったのは、乗客を降ろす際には客を25人位ずつに細かく分割して、一台しかないシャトルバスで入国審査場まで何度も往来して運ぶのである。そのうえ入国審査場でも、二個しかないゲートを使ってゆっくり審問をするものだから非常に時間がかかってしまう。旅行の時間を節約するためにも、船が着くだいぶ前から下船口に並んでおいた方が良いのである。
さて僕達は、どうせ遅れるならゆっくりして最後に出ようと決めて、のんびり最後まで待つことにした。入国審査を無事に終えて外に出たときには、コルサコフの港に船が着いてからはもう二時間くらい経っていて、同じ船室で来た日本人の人々はとうに居なくなっていた。 運転手はオルガさんという女性の方だった。旅行社からは、運転手は簡単な英語が出来ます、と聞いていたのだが、このオルガさんは日本語を話せる人だったので会話は楽ちんだった。
コルサコフからユジノサハリンスクへは一本道である。このあたりはアニワと言う港湾である。オルガさんが日本語で地理を案内してくれる。「ここはいっぱいサカナが取れるんです。たとえば、きゅうり、エビ、カニなどのサカナが取れます。」云々。キュウリが何だったのかは謎である。
僕達の方からはお土産について、サハリンに来た時には何を買って帰るのが良いか等を訊ねる。「女性の名前が付いた○○というチョコレートが名高い」という情報を得たが、肝心の○○の部分をすぐに忘れてしまった。途中で野良犬が横から飛び出してきて、急ブレーキを掛ける。シートベルトはしっかりと着けておくものである。
写真で真ん中の青い文字が書いてある所がユーラシアホテルである。左右は食物を売っている店である。ここに到着したとき、オルガさんが唐突に「隣はファーストフード屋ですが、ここは食べないでください」と言った。食べるなと言われると食べて見たくなるものだが、忠告には従うべきだと思い、空腹を我慢して、南のスーパーマーケットまで15分くらい歩き、夕食に水、サンドイッチ、クルミパンを買った。
ホテルにはエレベーターがあるが、開いたり閉まったりする度にガチャン・ガチャンと怪しげな音がするので、安全策を取っておもに階段を使うことにしていた。
これがその階段である。埃っぽい原因はどうやら、下に敷いてあるカーペットのようだ。ここで暮らすとしたら、まずは空気清浄機をつけたい。
部屋はやや暑い。ただベッドが柔らかだった。
宿泊プランには朝食が付いていたが、ホテルの中に食堂があるのではなくて、2-3分ほど歩いた場所にある別の建物の1階にあるレストランに行って食べるという決まりになっていた。朝になったので行ってみると、簡単な洋食が置いてあった。この日どこへ行くか等の話し合いをしながらぱくぱく食べていると、頃合いで給仕のお姉さんがアップルパイの様なものを持って来てくれた。
朝食を食べ終わったあとホテルに帰り、夕刻の発車時刻までは街をうろうろすることにして、まずガガーリン公園を目指すことにした。地図を見るとホテルから公園までは片道2-3キロある。往復とも歩くと疲れてしまいそうだったので、ホテルから公園まではタクシーを使うことにした。
鉄道
教会である。もともとは、ここの近くにある博物館を見に来たのだが、当初の予想では近くまで行って歩いているうちに自然と目につくだろうと思っていたのが案外高い建物が多くて視界が遮られてしまい、最後は博物館にたどり着くのを諦めた。勿体無かった。
いらかの波
ガガーリン公園から30分程歩き少々疲れたので、たまたま見つけた喫茶兼パン屋のような場所に入った。テーブルと椅子が3組ほどだけ置いてあった。メニューはロシア語で全然読めないが、コーヒーの種類のリストに"アメリカン"と読めそうな文字列があったので、それを指さして注文する。後はチョコレートケーキ等。コーヒーが美味かったのでもう一杯飲む。たしか一杯60ルーブル位だったと思う。
小雨が降ったり止んだりの天気であった。パン屋の中から 、鳩が日なたで羽根を乾かすのを見ていた。ユジノサハリンスクは街並みはまったく欧風ロシア風であるが、鳥や動植物は見慣れたものも多くて少し不思議な感じである。
コーヒーと水を飲み過ぎたのでトイレに行きたくなった。喫茶店ではトイレを貸してないというので、携帯電話で左のグーグル翻訳を見せながら近くを歩き回って、どこかで用を足せないか探す。なかなか便所が見つからなくて焦ったが、最後には近くのホテルで貸してもらえた。あとで○君に「まったく、あの場面で漏らしてたら先輩としての威厳が傷つく所だったよ」と言うと「いや漏らしてしまった場合には、先輩とか後輩とか関係なく一般に人間としての価値が疑われますよ、」という厳しいコメントが付いた。
駅の横には立派な機関車が置いてある。SLにはあまり詳しくないので有り難みが分からなかったが、キット何か由緒のある車両なんだろう。

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