2015年12月31日木曜日

京都ー奈良、2015年末(6)明日香村サイクリング後半

石舞台古墳から橘寺へ移動。
橘寺は、聖徳太子の生誕の地とされている。法隆寺や四天王寺などと並んで、聖徳太子が建立された七大寺のひとつ。現在の伽藍は江戸時代のものだということ。
入り口の前に小さい駐車場と駐輪場が。
自転車置き場。
右近の橘。
左近の桜と、その後ろに耕耘機。
何か歌が彫りつけてある。
寄附をおこなった人々の記録。
HW君は、百円ぽっちの寄附で名前付きの石が建つの??という感想を持ったようだった。そうだよ。昔はそんな良い時代だったんだ。
時代とともに寄附の金額が上がってゆく。
観光地にある寺社と違って、ここはあまり沢山訪問者もいなさそうなのに境内がきれいにしてあるのは、やっぱり支援者の力が大きいのだろうな。
これは二面石といって、人間の心のようすを表している。片方には善の顔が掘られていて、もう片方には悪にゆがんだ顔が掘られている。とされる、が・・・どっちがゆがんでるのか実はよくわからない。
往生院というのがあったので行ってみることにした。謎のohjoin表記。
堂のなかに入ると、誰もいない。本尊さまの前に、天井に絵が書いて貼ってあるので、寝ころんで上を眺める。障子が開け放してあるので、風が入ってきて寒い。
花の絵がたくさん。
鐘を発見。”鐘はご自由について下さって結構です”と書いてあったので、ゴーンとやる。
お堂の中には入れる。御朱印帳などを売っている。
聖徳太子さんの馬。
春になると花がたくさん咲いて楽しそうだ。
橘寺の目の前に川原寺跡。飛鳥三大寺とか四大寺のひとつに数えられていた川原寺だが、今は衰微して何も残っていない。跡地に別のお寺が建っている、ということらしい。


飛鳥板葺宮跡


さて、橘寺から自転車で5分、今回の飛鳥の旅で最大の目的地に着いた。
ここは飛鳥板葺宮の跡と伝えられてる場所で、蘇我入鹿の暗殺事件などもここで起きたと言われているとか。教科書で見たときには周りに何もなさそうだなと思ったが、実際に行ってみると、思ってた以上に何もなかった。
僕達のあとに家族連れの方がタクシーで来て、宮跡の中へ入って見て回っている。飛鳥板葺宮の跡には、のちに飛鳥浄御原宮が建てられたとされていて、石の広場は浄御原宮のほうの復元物であるらしい。


飛鳥寺


次に飛鳥寺へ。板葺宮跡の北側すぐ近くにある。
ちなみにきょうは大晦日である。
中庭。
フェイスブックページもあるっぽい。
飛鳥大仏。撮影はご自由にとのことでした。
飛鳥寺のすぐ近くに蘇我入鹿の首塚がある。あまりにも簡単なものなので、最初は何か別にちゃんとした塚があるのじゃないかと思った。乙巳の変の時に、斬られた蘇我入鹿の首がここまで飛んできたという言い伝えがあるとか。
となりは畑になっている。
首塚のまわりの道。

京都ー奈良、2015年末(5)明日香村サイクリング前半

次は、奈良県の明日香村に行きました。HW君からニッポンの田舎に行きたいというリクエストを貰ったので、僕自身も前から探索してみたかった飛鳥地方を訪れることにし、ここで年越しをすることにしました。
ホテルウェルネス大和路に泊まりました。HW君は自動車で5分ぐらいのところにある飛鳥ゲストハウスに泊まりました。HW君がベジタリアンだということをゲストハウスの人に伝え忘れていた。ご迷惑をおかけしてすみません。
ホテルに夜着き、次の朝は早く起きたので、近所の山田寺へ。ここは、高校で日本史を勉強すると、”山田寺回廊”とか”興福寺仏頭(もと山田寺本尊)”という具合に変なフレーズと一緒に現れてくるので興味があって、いちど現地を見てみたかった。ちなみに今回は年末ということもあって、山田寺回廊が保存されているという飛鳥資料館には行けなかったのだが、仏頭のほうは奈良市を回ったときに興福寺宝物館で展示してあったのに会えた。
これが山田寺。
どこかにお寺の由来を紹介した標識か何かはないかと目で探していると、少し離れたところにそれらしい物が。
朝の山田寺。
ホテルで一日1000円の貸し自転車を借りて、HW君と二人で飛鳥を探検します。今回は、おもに飛鳥地方東側の見どころをたずねることにしました。最初はホテルから南に向かい、石舞台古墳を目指します。その後、橘寺、飛鳥寺へ。
出発。
田舎道を走る
自転車用の道もちゃんと整っていて走りやすい。
HW君に、なんで道の横にこんな大きな溝があるの。と聞かれたが、たしかに飛鳥の道の横には用水路が多い。それはきっと田んぼや畑が多いからだろう、という答えをした。こけないように注意して自転車を走らせる。
車の走る道から少し離れて、用水路沿いの自転車道をゆく。あちこちで藁を燃やしていて、煙が上がっていて、懐かしい匂いだ。
この時点でHW君に初めて、ここはニッポンの歴史で最初にできた首都なんだよ、という解説をして驚かせた。
途中に坂道もあったりする。
さっきの坂道。
石舞台古墳を目指していたのだが、ちょっと道に迷っているときに岡寺を見つけた。ここも由緒のあるお寺らしいが、とりあえず古墳のほうに向かう。
古墳についた。
こんな感じ。
自転車をこいで疲れた。ホテルを出発してからここまで一時間弱かかった。
駐輪場はすいていた。
古墳の前には休憩所がある。スタンプラリー用スタンプと、トイレ。あと自販機が充実していて、アイスモナカを買って食べた。
スタンプ。
古墳の作り方。「早くから石室を覆っていた盛り土が失われ・・・」というくだりは少し悲しい。作り方の図も載っているが、古墳ができて千年以上経っている訳なのでいつかは崩れるのじゃないかと思わなくもない。いちおう古墳の横には石の上に登らないようにという注意書きがしてある。
この2枚の写真を左右ボタンで高速で切り替えてペコペコしてください。。ちょっと立体的に見えたら嬉しいです。
古墳を近くで観察するには大人250円がかかるが、遠くから見るだけでもいいなら近くの丘に見晴らしのいい場所がある。パンフレットによれば、石舞台古墳に使われている石の重さは推定2300トンである。ほかの物にたとえるならば、スペースシャトルが打ち上がるときの重さと同じぐらい。そう言われると、重そうな気がしてくるでしょう。