二階建ての展望車両が幾つかある。座席は20ほどあって、たいてい空いているので、景色を眺めながらのんびりできる。
展望列車
後ろ向き
車内は暇なので、いくつか催しものがある。歌手の人がトロントから乗っていて、毎日午後になると休憩室でギターを鳴らしながら歌ってくれる。ウィニペグ駅で何時間か休憩したときには、歌手の人は駅のコンコース?に来て歌っていた。世の中にはここまで歌うのが好きな人がいるものだなと思った。
貨物列車の待ち合わせがあるので、一時間に一回ずつぐらい停車をする。列車の速さが落ちたと思ったら、もうすぐ停まってすれ違うという事なので、展望車両の二階に登ってカメラを構える。
貨物列車がやってきた。
たまに近くの人と会話をしたりする。オーストラリアから来たというお姉さんがいた。はるばるとご苦労様でした。
うまく撮れた。満足。
二日目以降は、朝食に行っている間にコンパートメントのベッドを畳んでくれる。結構広くなる。
休憩用の車両。
休憩用の車両2。
あと写真は撮り忘れたのだが、狭いシャワー室があって、いつでもシャワーを浴びることができるようになっている。シャワーを浴びている間も列車が揺れたり速さが変わったりするのでいまいち落ち着かない。
ホーンペインで休憩。
気温はマイナス16度くらいだったようである。このくらいの低温でも、外にでる前にちゃんと気をつけて着込んでいれば大丈夫だが、この時は一日ぶりに新鮮な空気が吸えると思って急いで薄着のまま外に出てしまって、あまりの寒いのに慌てて車内へ戻るはめになった。
写真の左に写っている三角形の屋根の建物は駅舎であるようだ。二階の窓ガラスは破れていた。
暇つぶし用の本やゲームがあるが、そんなに面白くはないので各自で何か遊び道具を持参することをお勧めします。
列車の中に路線図が貼ってある。オンタリオ州は広いので隣のマニトバ州に出るまでに一日半かかる。12月30日にトロントを出発して、年を越したのはオンタリオ州左上のスー・ルックアウトという町だったが、そこを通過したのが真夜中であったので、目を覚ましてすぐにまた寝てしまってほとんど記憶がない。
ウィニペグ、サスカトゥーンを過ぎたあとは、路線は北の方へぐっと向きを替えてエドモントンへ向かう。本当はエドモントンのあとのロッキー山脈を越えるところ、ジャスパー市のあたりがカナダ横断鉄道の一番の見せどころなのだが、今回はカルガリーに用事があったので、僕は残念ながらエドモントンで列車を降りないといけなかった。