2015年1月2日金曜日

カナダ横断鉄道2014(2):オンタリオ州の北のほう

二階建ての展望車両が幾つかある。座席は20ほどあって、たいてい空いているので、景色を眺めながらのんびりできる。
展望列車
後ろ向き
車内は暇なので、いくつか催しものがある。歌手の人がトロントから乗っていて、毎日午後になると休憩室でギターを鳴らしながら歌ってくれる。ウィニペグ駅で何時間か休憩したときには、歌手の人は駅のコンコース?に来て歌っていた。世の中にはここまで歌うのが好きな人がいるものだなと思った。
貨物列車の待ち合わせがあるので、一時間に一回ずつぐらい停車をする。列車の速さが落ちたと思ったら、もうすぐ停まってすれ違うという事なので、展望車両の二階に登ってカメラを構える。
貨物列車がやってきた。
たまに近くの人と会話をしたりする。オーストラリアから来たというお姉さんがいた。はるばるとご苦労様でした。
うまく撮れた。満足。

二日目以降は、朝食に行っている間にコンパートメントのベッドを畳んでくれる。結構広くなる。
休憩用の車両。
休憩用の車両2。
あと写真は撮り忘れたのだが、狭いシャワー室があって、いつでもシャワーを浴びることができるようになっている。シャワーを浴びている間も列車が揺れたり速さが変わったりするのでいまいち落ち着かない。
ホーンペインで休憩。
気温はマイナス16度くらいだったようである。このくらいの低温でも、外にでる前にちゃんと気をつけて着込んでいれば大丈夫だが、この時は一日ぶりに新鮮な空気が吸えると思って急いで薄着のまま外に出てしまって、あまりの寒いのに慌てて車内へ戻るはめになった。
写真の左に写っている三角形の屋根の建物は駅舎であるようだ。二階の窓ガラスは破れていた。
暇つぶし用の本やゲームがあるが、そんなに面白くはないので各自で何か遊び道具を持参することをお勧めします。
列車の中に路線図が貼ってある。オンタリオ州は広いので隣のマニトバ州に出るまでに一日半かかる。12月30日にトロントを出発して、年を越したのはオンタリオ州左上のスー・ルックアウトという町だったが、そこを通過したのが真夜中であったので、目を覚ましてすぐにまた寝てしまってほとんど記憶がない。
ウィニペグ、サスカトゥーンを過ぎたあとは、路線は北の方へぐっと向きを替えてエドモントンへ向かう。本当はエドモントンのあとのロッキー山脈を越えるところ、ジャスパー市のあたりがカナダ横断鉄道の一番の見せどころなのだが、今回はカルガリーに用事があったので、僕は残念ながらエドモントンで列車を降りないといけなかった。

カナダ横断鉄道2014(1):トロント駅

2014年の年末、トロント駅からカナダの大陸横断鉄道に乗ってエドモントンへ向かいます。
トロントのランドマーク、CNタワーは駅のすぐそばにある。タワーの隣にはメジャーリーグ球団トロント・ブルージェイズの本拠地がある。タワーはクリスマスの日以外はだいたい開いている。展望台が三段くらいあって一段のぼるごとに料金を取るようなので、登るのはもっと天気のいい日にすることにした。
夜になるとタワーはライトアップされる。
フードコートの天井
トロントのオフィス街である。個人的な印象だがトロントのビルは全体的にガラスで中が透けて見える部分が多いように思った。
クリスマスツリーがまだ残っている。
さきに駅で大きな荷物を預けたあと、駅前にあるアイスホッキーの殿堂にやって来た。入り口で腕にスタンプを押してくれるので、スタンプを見せるとその日は何回も入場できるよ、・・・と言ってたような気がする。
ホッケーの殿堂の中には、殿堂入りした選手の記念グッズなどが置いてあるのだが、そういうエリアにはあまり人はいない。人気なのは同じ館内にあるゲーム・コーナーである。そこら中にアイスホッケーを題材にしたゲーム機が置いてあってタダで遊べる。
ボタンを押すとホッケーの歴代の名場面が画面に流れるので、自分の声で実況を当てることができる。録音されたものが大音量で流れる。、、、
wiiのホッケーゲームを体験プレイできる。
さて、午後のトロント駅に戻ってきた。
夕暮れ時のトロント駅
夜のトロント駅。
トロント駅の線路。駅には自撮り棒を持って写真を撮っている人達が沢山いた。
駅の路線図。
まだ発車まで時間があるので、トロント駅のラウンジで休憩をする。ここは長距離鉄道に乗る人のうち、普通席ではなく寝台列車の席をとっている人だけが使える。乗客の平均年齢は割りと高いようである。
発車まで時間があるので、きき水ゲームをして遊ぶ。冷たい水はおいしい。
プラットフォームにて乗車風景。写真にうつっているのは寝台でない普通車両に乗り込む人たち。
寝台車は割りと広かった。目の前のコンパートメントには体の大きなおじさんがやってきて、スプライトを飲みながら周りの人と世間話をしている。通路はちょっと狭いので、探検はあきらめて早く寝ることにした。昼間になると寝台が畳まれるので、通路は広くなって歩きやすくなる。
しばらくしてゆっくりと発車。北西に向かいます。